ケラチンよりも髪の質感をよくしてくれるトリートメント素材【トステア】
最終更新 on 2025年11月9日 by Kenji WEC Hair
恵比寿、天神の美容院WEC Hair & Eyelash のホームページをご覧いただきありがとうございます。前回の続きでケラチン素材の話と新しくでてきたトリートメント素材の話です
Contents
美容院がケラチンを使うことが減った理由
前回も書きましたが髪の主な成分であるケラチンは長い間美容院ではトリートメントとして利用されてきています。もちろん今も使っているサロンがたくさんあります。ですが近年美容メーカーが新しく出すトリートメントにしてもケラチンを配合してくることが減りました。
それはケラチンが髪の成分ではあるものの、髪に定着しないという事が理由としてあります。
髪のダメージとは? 髪の内部の流出=ケラチンの減少
そもそも髪のダメージとは何なのか?
髪の表面にはキューティクルという鱗のようなものがあります。通常はそのキューティクルによって「ふた」がされているので髪の内部の成分が出ていかないようになっています。しかしヘアカラーやパーマ等は髪の内部に作用するのでそのキューティクルを開けて髪の内部に入っていきます。
そのためそのキューティクルが開いたままになり、髪の内部の成分「ケラチン」が外に出ていってしまいます。それが【髪のダメージ】という事になります。ヘアカラー、パーマをしていなくてもヘアアイロンを繰り返し使う事やブラシで強く引っ張ることでキューティクルが剥がれることもあり、それにより内部流出が起きて【髪のダメージ】が発生する、という事もあります(キューティクルについては検索してみてください)
何とかケラチンを髪に補充して定着させたい!!
話を戻します。長年、美容院で施術するトリートメントは【髪のダメージ】を修復するために、その「定着しない」ケラチンを何とか髪の留まるようにしたいというのが大きかったと思います。なのでKenji自身もたくさんのケラチンを使用してきました。色々な方法、メーカー様が新しいものを持ってきたら試したりと沢山してきました。
んでちょーーーーっとずつ気づいてきてしまったんです。
あれ??どうやってもケラチンって長く定着しなくない?って
こんな感じになったのが2016年くらいからでしょうか?そこらへんから美容メーカーもあまりトリートメント成分にケラチンを配合してこなくなりました。ここらへんからケラチンの使い方に変化が起きてきました。
ケラチン流出した穴を他のもので埋めよう!
最近は髪に施術するトリートメントへのアプローチを変えて
髪の成分「ケラチン」を髪に入れてなるべく定着させる から ケラチンが出てしまったことであいた穴(みたいなところ)に別の成分を入れて髪の強度を上げる
というが増えてきました。歯の治療で歯が欠けた時に同じものを入れるのではなくセラミックを入れたりするのと同じ感じでしょうか? ケラチンが定着しないなら他の成分を入れて髪を強くすればいい!という考え方です。
これによってトリートメントのもちが大きく変わりました。そして実はトリートメントの工程が大きく減っています。
時間をかけるトリートメント=髪にいい というわけでもなくて…
これに関しては難しくて…誤解のないように書きたいのですが、たくさんの成分を髪につけて時間をかけたほうが髪にいい! トリートメントしている時間が好き!!っていう方も多くいると思います。 髪にトリートメントする時間をかける時間が自分へのご褒美!!っていうのでしょうか?気持ちはわかります
WEC Hairでは扱っていませんが、トリートメントを8~10種類つけて髪に浸透させて時間置いて、アイロン当てて等々、たくさんつけて沢山の工程を踏むトリートメントも存じております。
ですが、実はこれはトリートメント成分に別のトリートメントが付着していることになるので実質髪にトリートメントしているのではなくて「トリートメントにトリートメントしている」という状態なのです。そもそも直径が平均0.08mmといわれている細い髪の中に10種類も成分が入ることはないんです。なのでたくさんの種類の成分を付けた場合、一つの成分が取れると同時に他の成分も一気に髪から出ていきます。 時間をかけた割にトリートメントのもちが長くない場合はこのケースが当てはまると思います
トリートメントではあるけど、みんなの思うトリートメントではない【なにか】
これはこちらにも書いていますが、
髪の内部を変えなかったらそれはトリートメントになるのでトリートメントをして髪がサラサラで3ヶ月もキープできている!というのは皆さんの思うトリートメントではなくてそれはほぼストレートパーマの一種です。
WEC Hairでも上記のケラチントリートメントの他に髪質改善的な(あまり言いたくないけど…)ストレートパーマがそれにあたります。これは髪内部への損傷が従来よりも少なく、サラサラになるのでトリートメントというサロンもあると思いますが、まあ少なからず痛んでいます。
麻薬のようなトリートメント…
ついでに言うと○○アクアとかの200度以上のアイロン使って髪に浸透させるトリートメント、あれも200度以上を使っている時点で髪をボロボロにしています。ケラチンは熱で壊れるので、髪の中にまだ残っているケラチンですら壊してしまっています… この元々髪にあったケラチンを200度以上で壊してトリートメントをした場合はサラサラに戻すにはもう一度同じトリートメントをしないといけないんです、いやそれもう麻薬じゃん?! 一度使ったら抜けられないトリートメント!ほぼシャブ!!ダメ絶対!!
新しい素材【トステア】を髪に上手く入れて髪の強度を上げよう!!
これらことを含めて、ここ最近全く新しい素材のトリートメント剤が出てきました。
ケラチンではなくて今まで扱ってきたトリートメント剤とは全く違う素材のトリートメント。それが一部で話題のトステアという新しい素材です。
素材はあくまでも素材
トステアに関しての科学的な話はこんな美容に興味がある方が読むようなところに書くのは無粋(キモい化学オタなりかねない)なので細かい話は抜きにして2023年から色々試してきていた身として感じたトステアのイメージは
髪の中に細かいネットを仕込んでその後につけるトリートメントの浸透を上げて、さらにトリートメントを逃しにくくする
という感じでしょうか?トリートメントの効果を表現するって難しいな… まあサラサラになります。そして重たくない。細毛の方にハマりやすい印象ですね。 太毛の方もハイダメージの方は実感しやすいですよ。太めの健康な髪の毛には実感がない程度にしかならないのでおススメをしていません。
ここでみなさんに知って欲しいのは
全ての人の髪に合うトリートメントなんて物はない
っていうことです。細毛に人には悩みがあり、太毛の人にも悩みがある。癖毛の人にも悩みがあるのに、直毛の人にも癖毛の人にも同じトリートメントが合うなんてことはないでしょう。
お客さんからよく言われます。芸能人が使っているこのトリ―トメントがいいってい言っててーとか、美容Youtuberがこのオイルとかトリ―トメントおススメしててーって… へ、へぇ~そうなんですか?
いや、その方々の髪質とあなたの髪質は一緒なんでしょうか? なんならその芸能人とかYoutuberは他の人の髪を1000人以上触ってきているんですか?!、と聞きたいですがぐっとこらえています。髪質は100人いたら100人とも違うし、なんなら家族でも異なることが多いです。けど、けどっ!!残念ながらハゲだけは遺伝です… なんかごめん
という感じでして素材はあくまでも素材でして適材適所が重要だったりします。
オススメしたい新しいメニューへの話が全然進まない‼︎
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次回に続きます










