痛まないヘアカラーってあるの?
最終更新 on 2019年5月29日 by Kenji WEC Hair
2019年4月 更新
恵比寿の美容院WEC Hair(ウェックヘアー)のホームページをご覧いただきありがとうございます。ヘアカラーに関してお客様から頂く質問をこれからちょくちょく答えていきます。ある美容師さんは前にこう言っていた、他の人は違うことをいっていたなどはあると思います。
自分自身もヘアカラーの講師を勤めたりしていますが講習の中で改めて知ることなんかもあったりします。これだけ情報にあふれている今の時代、あくまでも一つの参考に思っていただければと思います。
Kenjiのプロフィールはこちらから
痛まない、ダメージゼロのヘアカラーって本当?
で、最初のテーマですがタイトルに有る通り「痛まないヘアカラーってあるのか?」ってことなのですが…
結論から言いますと、髪を明るくするヘアカラーには「痛まない」ものはありません。
いきなり結果出ちゃったよ… このページに「ヘアカラー 痛まない」って検索されて来られる方が多いのですが、髪を明るくするのにダメージを伴わないことは不可能です。オーガニックカラーだから髪にダメージがないとか言われますが、オーガニック=天然由来成分なわけですがこの世界のどこにあるものに触れただけで髪を明るくするほどの力を持った天然の何かが存在すると思いますか?多分それを触ったら指がボロボロになるか皮膚が真っ赤になるほどの成分を持っていることになります。
オーガニックカラーって何?
オーガニックカラーというものがありますが、100%植物由来の成分では髪を明るくすることはできません。
結局はオーガニックカラーというのは成分のいくつかにオーガニック成分を入れてますが髪を明るくしている成分は全くオーガニックではありません。めちゃくちゃ化学物質です。言い換えてしまうと普通のカラー剤にアロマでも一滴たらしたらそれでオーガニックカラーです。ダメージは普通にあります。
その一滴のアロマが髪にいいのか、といわれたら申し訳ないのですがカラーの後のシャンプーですべて流れるので髪には全く残りません。オーガニックカラーに関しては別で説明します。
ヘナは髪に植物由来の色素を入れますが髪自体を明るくしてはいませんので植物由来の成分では色素を入れることは可能です。残念ながら真っ黒の髪では何も変化しません。
ヘアカラーの種類
まずヘアカラーと言っても色々種類がありますので説明します。
カラーの種類は
・アルカリヘアカラー(おしゃれ染め、白髪染め)
・ブリーチ
・マニキュア
・ヘナ
くらいでしょうか。
今回説明しているのは一番上のアルカリヘアカラー(おしゃれ染め、白髪染め)です。
マニキュア、ヘナは厳密に言いますとヘアカラーではなく、別のものだと思ってください。
髪が染まる=ヘアカラーではないです。これを言ってしまうと油性ペンキは髪に色がつくのでヘアカラーになってしまいます。
アルカリヘアカラーについて
アルカリヘアカラーというのは「髪の毛の色素(メラニン)を脱色して隙間を作り、そこに染料をいれるもの」なのです。
「髪の毛の色素を脱色する」
と
「染料を髪に入れる」
この2つの力のバランスでカラーの色、明るさが決まります。よく会社で色の明るさが7トーンまでとか言われるのはこの2つのバランスで7トーン程度まで明るくなるということです。
明るければ明るいほど髪の色素を抜かなければいけないのでその分カラー剤の力が強くなりダメージが増えます。
明るくない色(こげ茶程度)だとしても少なからず髪の色を抜かないと色が入りません。
この色素(メラニン)を削る行為にどうしてもダメージが発生するので「痛まない」ヘアカラーは無い。ということになります。
逆に言いますとダメージの度合いは大小ありますが、「痛まない」カラーは髪を染めることができません。
カラー剤の進化
ここ数年はメーカー様の努力により10年前よりもヘアカラーのダメージはだいぶ減りました。
昔に比べたら全体的に「痛みにくい」ヘアカラーになっています。
WEC Hair(ウェックヘアー)で使用しているカラー剤は美容業界の中でもトップクラスに髪に痛みが少なく、頭皮にしみにくいカラー剤を使用しています。
「傷みにくい」ヘアカラーを利用して髪へのダメージを最小限に抑えるにはカラーコントロールという技術が多少必要になってきます。
(2019年4月追記)
髪へのダメージを極力減らす方法について少し書いたブログです。痛まないヘアカラーはないにしてもダメージを最小限にすることはできます。
初めてお客様はこちらから予約をお取りできます。
次回は「白髪染めと普通のカラーの違いって何?」です!!