今までのオーガニックカラー以上にダメージを減らした、ノンアンモニアカラーについて
最終更新 on 2019年5月29日 by Kenji WEC Hair
専門的な薬剤の話です。美容師以外の方で興味のある方はいつでもライン、もしくはメールにてお問い合わせください。電話でのお問い合わせを折り返しかけ直させていただく場合があります。
去年から色々新しいカラー剤が出ていて色々な名前のカラー剤を見てると思います。
イルミナ、スロー、アディクシー、などなど…
大体のカラーは通常皆さんが使っているカラー剤とほとんど同じでアルカリカラーと呼ばれている種類のカラー剤です。
これらのカラー剤が実は大差なく大体のカラー剤は染まるけどそれなりのダメージがあるものです。誤差10%前後のダメージ差です。
これくらいではあまりカラー剤を追加する気がないのですが、去年から別の素材で出来た新しいカラー剤が数社から出ていたので検証してました。それがWEC Hair(ウェックヘアー)で今回導入したノンアンモニアカラーというカラーです。
Contents
ノンアンモニアカラーとは?
名前通り本来カラー剤に入っていたアンモニアをなくして代わりにエタノール系の薬剤を入れたカラー剤です。アンモニアは髪の中に少し残留してしまうためどうしてもダメージなっていたのをアンモニアよりもすぐに流れるエタノール系にしたため髪を明るくする場合でもダメージが通常のアルカリカラーよりも少なくなっています。
ですがジアミンは入っています。通常のヘアカラーにつかわれているジアミンとは違う素材のため刺激は少なくなっていますが逆に暗い色が苦手です。あと暖色の色が出にくいという特徴があるジアミンを使用しています。
このジアミンという薬剤がカラーの時にしみたり、後からかゆくなったりする理由なのですがこの素材がないと髪を染めることができないというジレンマがあります。なくすことはできないのですが刺激を弱くすることができました。ジアミンアレルギーの方には使用できないのでご注意ください。
今までのオーガニックカラーとノンアンモニアカラーの違い
こちらにも書きましたが痛まないヘアカラーというのはありません。
オーガニックな素材で髪の毛が明るくなるはずがなく90%が天然のものだとしても残りの10%ジアミンやアンモニアが入っているわけです。オーガニックの素材というのは体にいいものなのですがそれに毒物(刺激物?)を混ぜたオーガニックカラーはめちゃくちゃ髪にいいというものではないんです。通常のアルカリヘアカラーよりもすこし髪にやさしい、というイメージです。
そしてオーガニックな素材のものが髪に残留することがほとんどないのでシャンプー、トリートメントでオーガニックをつかうのはまだしもオーガニックカラーというのは染めた後、髪に残留しているの髪に悪いものだったりします。
こんなことを言いながらWEC Hair(ウェックヘアー)で使用しているノンアンモニアカラーもオーガニック系の素材が入っていてハラル認証とかヴィーガン認証なんてのも取ってます。これに今までの刺激物を入れてヘアカラーにしているのでなく、異なる刺激物の素材を使用することで髪へのダメージを通常のオーガニックカラーよりもさらに減らしているのです!
ノンアンモニアカラーのメリット、デメリット
ここまで書いていますがノンアンモニアカラー、しかもオーガニックなんて最高!!というわけにもまだいかなくて通常のアルカリカラーに負けるところもあり、それぞれに良さがあります。
もともと使用していたアルカリヘアカラーはそのまま使用を継続していく予定です。ノンアンモニアカラーにより一つ選択肢が増えたと考えていただけたらと思います。
メリット
- 髪へのダメージが少ない
- かゆくなりにくい(ジアミンは入っているのでジアミンアレルギーには向いてません)
- カラー後に髪がつぶれない
髪がつぶれないというのはカラーの後に髪がへたったな…って感じたことがある方はいませんか?カラーをすると髪が細くなるのですこーしだけボリューム感が減るんです。細い髪の方って少し気になりますよね。それが解消されます。
デメリット
- 彩度が弱い。激しい色を求められると難しい
- 色のバリエーションは少ない
- 白髪染めの場合通常より少し長めに置く必要がある
- ピンク系の色が出ない
そうなんです!!元々あるアルカリヘアカラーのほうが色が鮮やかなのです!!ビビッドな色はノンアンモニアカラーでは出せません。なのでそういう激しい色が欲しい方はノンアンモニアカラーをお勧めできません。
なお色の持ちに関してはどちらも遜色ありません。
つまりすごい派手な色にするわけではなくてダメージ少なく染めたい方におススメですね。
ノンアンモニアカラーはこんな人におススメ!!
ではこんな人にノンアンモニアカラーがおススメです!
- ダメージが出やすい人
- 4週間に一回くらい白髪染めする人
- カラー後にちょっとかゆくなる人(かゆみが軽減はします)
- 淡い感じの色にしたい人
- 7レベル前後で色の抜けが少なく染めたい人
コンスタントに染める人ほどヘアカラー一回にかかるダメージを減らしたいと考えると思います。根本の白髪をしっかり隠したい方はやはり頻繁に染める傾向にあります。そのような方はノンアンモニアカラーをお勧めします。
白髪にもしっかり染まります。かつすでに染まっているけど少し色が抜けてきてしまっている毛先のほう…ここにジェル状のノンアンモニアカラーが非常におススメです。毎回毛先に染めてもダメージがほとんどありません!!ゲル状のカラー剤で明るくすることはできませんが柔らかい雰囲気で染めるにはおススメです!暗くしたくないんだけどちょっとだけ色を入れたいときには根本を明るくするのにはアルカリヘアカラー、毛先をノンアンモニアカラーで使うこともできます。
なお髪を結構明るくしたい人(10レベル以上)と鮮やかな色を求める人にはおススメしません。10レベルを超える明るさにするとどれもダメージはあまり変わりません。別の添加物を入れることでダメージを減らすことができます。
白髪染めをメインにノンアンモニアカラーを導入しました
今回WEC Hair(ウェックヘアー)では白髪染めをメインにノンアンモニアカラーを導入しました。これから先明るくするカラーでのリクエストがあればさらに明るくできるノンアンモニアカラーなども導入を検討していこうと思います。
根本を白髪染め向けのノンアンモニアカラーで伸びた白髪をしっかり染めて、毛先をジェル状のノンアンモニアカラーで淡い色に染めることができます。
または通常のアルカリヘアカラーで伸びてきた根本を明るくしてすでに染めた髪の色が抜けた部分はダメージを増やしたくないからジェル状のノンアンモニアカラーで色を入れて髪の艶を出す。
こんな感じで使用していきます!!
値段は根本のみの場合は通常のヘアカラーにプラス1080円、全体をノンアンモニアカラーで染める場合はプラス1620円の追加料金となります。
WEC Hair(ウェックヘアー)で初めてノンアンモニアカラーを試したい方はこちらからご予約ください。
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