赤くなりやすい髪と黄色くなりやすい髪とあと2つ
最終更新 on 2018年6月28日 by Kenji WEC Hair
※美容師さん向けかもしれませんが知っていると面白い…程度の記事です。無断転載禁止です!!
赤くなりやすい髪と黄色くなりやすい髪
以前に書いた記事で「赤くなりやすい髪と黄色くなりやすい髪」という記事がありまして、髪が元々持っている色素は人によって異なる、という件を書きました。
ある方は髪の毛を染めたあと一ヶ月くらいすると赤味のあるオレンジっぽい色にすぐなってしまう。
こういう染めてもすぐに赤くなりやすい髪を
「レッドアンダー」
別の方は髪の毛を染めるとすぐ明るくなって色が抜けるとすぐに黄色くなってしまう…
そんな髪を「イエローアンダー」
と言います
この2種類は「素材が違う」という感じでして同じカラー剤を使っても仕上がりは異なります。
しっかりとした「目」を持った美容師でしたらその髪の毛が持っている色素の「素材」を見分けて希望の色を出すために配色するわけです。同じアッシュでも赤くなりやすい髪には緑を少し足したりしますね。
カラーリングって難しいですね…でも楽しいんですよ♪
で、実は髪の持っている元々の色素の種類は上記の
「レッドアンダー」
「イエローアンダー」
の他にもう2種類あります。 日本人の場合は8割強がこの「レッド」か「イエロー」なのでこれだけわかればいいのですが、世界を相手にすると若干様子が違います。
固くて全然明るくならない髪と地毛ですでに明るい髪
他の2種類はカラーがほんっとに明るくならない、地毛の色が真っ黒でツヤツヤで髪のハリがすごくて全然明るくならない髪を
「ブルーアンダー」
といい、
地毛が「染めた?」って聞かれるくらい明るい、染めてないのに日に焼けると髪が明るくなっちゃう、すぐペタンとなっちゃう髪は
「アッシュアンダー」
と言います。
本当はちょっと細かく見ないといけない部分があるのでこれくらいだと「アッシュアンダーっぽい」となります。「っぽい」ので実際見てみないと確定できないってことです。自分の髪はペタンとするしすぐ明るくなるからもしかしたらアッシュアンダーかもしれない…って考えた方、日本人でアッシュアンダーの方は全体で1割もいないのでだいたい違うケースが多いです。
日本以外の国の人の髪質は?
三年半ほどロンドンとNYで美容師をしていたので世界中の人にヘアカラーを施術してきました。
一般的に日本人の髪って黒くて硬いってイメージだと思いますが、自分が担当してきたお客様の中で一番髪が硬くて薬剤が反応しない髪を持った人は中国系とインド系のお客様でした。ここらへんはブルーアンダーな髪が多いです。
日本人の髪のほうが柔らかくてやりやすいんですよ。ちなみに日本人と全くと言っていいくらい同じ髪質はモンゴル人だったりします。韓国人の方は日本人と中国系の中間って感じ。
その国の人みんなそうというわけではないですが、統計的に見ての話です。
金髪って地毛じゃないんです!
白人の金髪って地毛じゃないよって話は前にしましたが日に焼けて金髪になってしまうのが「アッシュアンダー」の髪質の方です。
この髪質は北欧に多くて、細くて絡まりやすくパーマやコテなんかで形がつきにくい(そもそもパーマかけませんが…)ような髪の事を通称「スカンジナビアンヘアー」と言いまして、この人達は染めなくても金髪になります。伸ばすと勝手に切れっちゃったりします。スカンジナビア半島の方に多い髪質なのでスカンジナビアンヘアー。
この「スカンジナビアンヘアー」の方がカラーをすると一発で真っ白いブロンドになります。逆に言ってしまうとちょっと明るくしたい…とかはめちゃくちゃ難しいです。
白人の髪を染める場合は「アッシュアンダー」か「イエローアンダー」で判断するケースが多いです。ちょっと、アッシュを全体に足したり、カラー剤の明るさを変えてコントラストをつけたり…
WEC Hairには沢山の外人のお客様が国内外からご来店頂いてます。
話を戻しますがこの「アッシュアンダー」も「ブルーアンダー」も日本人の中にはいます。ハーフ、クォーターとか関係なしに。
いつもカラーがおもったより明るくなっちゃう、またはカラーをしても全然明るくならない…って悩んでいる方はこちらの髪質かもしれないですよ。
で、このアッシュアンダーな髪色が皆さんの理想とするアッシュカラーなわけなんですよ!!
って言うことできれいなアッシュのヘアカラーの出し方は次回へ続きます