ケアブリーチは本当に必要か?
最終更新 on 2023年11月1日 by Kenji WEC Hair
最近巷で話題のケアブリーチ。
ブリーチ=痛むものですが、ケアブリーチなら痛まない!って言っているところもありますがそうでもないんですってお話です。
Contents
ケアブリーチの前にまずは髪の痛みについて
まず大前提としてブリーチ、ケアブリーチじゃないものにしても、髪に対して化学反応が起きているものは少なからず痛みます。
大切なのでもう一度、少なからず痛みます。
これは前に話した髪質改善ストレートにも同様です。痛んでいないのではなくて痛みが抑えられている、という感じです
化学反応が起きて髪の変化を与えるものとしてはヘアカラー、パーマ、ストレートパーマ、最近流行りの髪質改善○○とか…ですかね。マニキュア、カラーシャンプー、カラートリートメントなどは髪の表面につくだけなのでダメージはありません。
シャンプーで痛む!!ってよく聞きますが、洗浄剤の種類によっては痛みが多少あります。その代わりにその分を補充するものが入っていたり、トリートメントで補充しているのである程度の金額を出せばそんなに気にするものではないと思います。WEC HairでもOggi otto、see/sawの取り扱いがあります
それよりも髪をドライヤーで乾かさないほうが痛むのでシャンプー云々の前に髪はしっかり乾かしてもらえたらいいんですけどね。
サロンで使用するトリートメントに関してはまた今度。一つ言えるのは髪に合わせて5~9種類くらいつけるて時間のかかるトリートメント…まあ最近流行っていますが、いうほど効果がn…いやこれ以上はやめておきます。
確かにトリートメント直後はもちろんいいのですが、壊れた髪は直すことができないので良くなっているのではく、よくなってように感じるが正解です。
こういうトリートメントとは逆で、髪に対して変化を加えるような、髪に対して化学反応が起きているものはダメージを起こしています。
ではなんでブリーチに「ケア」をつけて「ケアブリーチ」にしているのか?
ケアブリーチの中身について
ケアブリーチというのは通常使用しているブリーチに繊維分(英語でファイバー)を主成分の「ファイバープレックス(Fiberplex)」や「オラプレックス(Olaplex)」等の「○○プレックス」という薬剤を混ぜているブリーチが多いと思います。○○プレックスというのは名前に商標登録がされているので各メーカーが名前を変えているだけで基本的に内容は同じです。
このオラプレックス、ファイバープレックス等を混ぜることで髪にハリと弾力が増し、ブリーチしてもダメージが95%も減るんです!!っていっているみたいです。
ですがプレックス系成分も髪から流れます。もって一カ月程度!そのあとはどうなるか?流れた後は何も残らないのでそのままです。
そもそもファイバーが髪の中に入っていても、ダメージは1ミリも変わっていなくて、ファイバーが髪にできた隙間を埋めてくれるので、ブリーチで痛んで弱っているのに髪にコシを感じるようになると思います。
このコシが「ケア」ブリーチの正体でしょうか。一カ月くらいで流れますが…
←実際こういうものではないですがファイバーのイメージ図
カラー、ブリーチでの髪のダメージは髪の明るさで決まります
髪のダメージはブリーチの回数ではなく、明るさによって変わります。ケアブリーチを使おうが普通のブリーチを使おうが髪をそこまでの明るさにしたらその分痛みます。
ブリーチによって髪を明るくすることに関しては、薬剤を変えたらダメージが変わるわけではなく明るさによってダメージは変わります。
ここが大きな勘違いだと思います、美容師さんも一般のお客様も。
ブリーチをしたら、パーマ、縮毛矯正とかできなくなるよ
このセリフはブリーチをしたことがある、やろうとした人だったら一度は聞いたことがあると思います。
あまり大きな声で言えないのですが、WEC Hairではブリーチをしている毛でも髪にチカラが残っていたらパーマもストレートパーマもします。ですがそれはお客様の髪質、髪が持つ体力に依存するので、すべての皆さんにブリーチ毛でもパーマします!!なんて言えません。無理っす。
以下、美容師さんへの文章です
美容師さんのためには後日ブリーチについてnoteに書きますが(有料)、ブリーチを髪につける=パーマができなくなるのであればショートの髪にブリーチを一気に塗って(ラフに塗って5分程度)から5分放置で流した髪にはパーマがかからないのでしょうか?
いや5分置いたくらいじゃ髪は明るくならないからパーマもかけれるよって思ったと思います。なので、
ブリーチを髪につける=パーマがかけられなくなる…のではなくてブリーチをして髪を黄色まで抜いたことでパーマがかけられなくなるが正解ですよね?ブリーチがダメなのではなくてその明るさになった髪がダメなんですよね?
レベルスケールで見てみよう
ここに髪明るさがわかるカラーレベルスケールががあります。今回はHoyu様のプロマスターのレベルスケールを使用します。レベルスケール、メーカーによって違うから色々異なりますが、まあ髪の明るさの基本になるからいいでしょう。上に書いてある数字がレベルです1~20レベルあります
もちろん髪質には依存しますが13~14レベルまでであればパーマをかけることができると思います。15レベルはブリーチを30分程度置いて出来た髪の明るさでしょうか。15レベルになるとちょっとパーマも難しいかもしれないし、髪がごわつきます。もしブリーチを薄めて(薄めることはできます)同じ様に30分置いたときに11レベルまで上げたらその髪はごわついてパーマがかけられないのでしょうか?答えはノーです。たいしてダメージもなくパーマもかけれます。つまり…
髪の明るさでダメージは決まります
結果:で、ケアブリーチは…?
結構長くなりましたが、じゃあブリーチよりもケアブリーチでしたほうがいいの?って話になりますが… それはお任せします!!この結論って美容師の技術レベルで結構変わるんだと思います。
Kenjiの個人的見解で言わせてもらうと、僕がブリーチをするならケアブリーチはいりません。これは自分の仕事には言えます。自分の技術がわかっているので必要はないです。むしろもっと強いブリーチあったら最小限のダメージで短い時間で終わるのになーって思っています
仕事がめちゃくちゃ遅い美容師さんは必要かもしれません。
長すぎたのでケアブリーチの話はもう一個続きます!!
P.S 気づいた方もいるかもしれませんが、ケアブリーチを推してるお店は技術レベルが○○かも…
WEC Hairでは恵比寿、天神で働くフリーランスの美容師を募集しています。まずはお気軽にお問い合わせください!!