ケラチントリートメントのダメージについて 【2024年更新】
最終更新 on 2024年4月11日 by Kenji WEC Hair
2024年に書き直しましたのでこちらもご覧ください。
WEC Hairで扱っているケラチントリートメントについての詳細はこちらをご覧ください
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ちょっと前からこちらのアシッドケラチントリートメントのブログをよく読まれるようになっており、検索で来られる方の大半が「ケラチントリートメント 痛む」で検索されている方が多いようです。
今回はそのケラチントリートメントのダメージについて書いておこうと思います。
注(2019年に9月に書いたものを2024年に最新データーとともに更新しています。過去に書いた記事で足りない部分、変更部分がありますが過去に書いた今と変わってしまっている情報は灰色で記載していますがとばして読んでも構いません)
痛んだ原因が早く知りたい方は目次から3、をクリックするとすぐわかります。
Contents
トリートメントなんだから髪にいいんだよね?
まずはここの話ですよね。ケラチントリートメントは「トリートメント」です。ですがトリートメントというわりにはケラチントリートメントを施術した後に髪がごわついたり、きしんだりした方がいたのではないかと思います。
まずトリートメントとは…
(コトバンク様のサイトへ行きます)
トリートメントの定義が細かく書いてありますが「水分、油分を補って頭髪を手入れすること」と書かれています。
そうなんです!!ケラチントリートメントはここに書いてある通り水分、油分を髪に補っているので「トリートメント」になるのです。
例えばヘアカラーは髪の表面のキューティクルをひらいてメラニン色素を抜いて、そこに色素を入れる。パーマに関しては髪の中のシステイン結合を切って形を変えてまた結合させて髪の形状を変える…
ちょっとややこしいのですがカラー、パーマなどに関しては薬剤によって「髪の内部に変更を加える」行為です。薬剤が髪の内部を変えているのでその際にダメージなどが出てしまいます。
ですがケラチントリートメントは髪に必要な成分を補っているだけなのでつけただけではダメージがありません。つまり変化を加えるのではなくて補う作用が主なのでトリートメントに位置付けられます。
ちょっと言葉のあやみたいな感じですがケラチントリートメントをつけただけでは本当にダメージやきしみ、ごわつきはないんです。前にも書きましたがその後のアイロンは180度でやるのでこの際にダメージが多少発生しています。ただこのダメージというのは朝ヘアアイロンで寝癖を直すときにでるダメージと同程度です。
じゃあなんでケラチントリートメントしたあとに髪がきしむの?
この件がずっと僕自身も気になっていて色々調べていました。ちなみにWEC Hair で使っている酸熱のアシッドケラチントリートメントはきしみません。
当店で使っているアシッドケラチントリートメントはきしまないし、アイロンでのダメージがあるくらいなのですがなぜケラチントリートメントで痛んだと感じてしまうのか?
↓美容師さんだけ読んでください。そんなに必要なことではないですが…
とある化粧品メーカーがこのケラチントリートメントに必要な成分のグリオキシル酸の濃度の特許を持っておりその際に規定濃度以下に「グリオキシル酸」を混ぜたものを国内で製造販売してはいけないことになっています。本来ケラチントリートメントで髪の広がりを抑える際に必要な「グリオキシル酸」の濃度はせいぜい6~7%です。しかしその特許のせいで濃度が15%以下では製造販売してはいけないので、今出ているケラチントリートメントの商品は必要以上の濃度の15%で出ています。つまり過収れんが起きやすい状況になっています
グリオキシル酸が必要以上の濃度のためにケラチントリートメントが強めに反応してしまっており痛んでいないのにきしんだりごわつく、もしくは固くなったりしてしまった…そのためにケラチントリートメントで痛んだ、という感想になってしまっているのではと思います。
で、なんでWEC Hair のアシッドケラチントリートメントはきしまないの?って話ですが、WEC Hairで使っているのはアメリカ製です。海外製品では日本の特許の外にあるものなのでグリオキシル酸の濃度が低かったため、きしむという事が起きていませんでした。
【2024年追記】重ねる回数に限界があります
2024年になって今まで以上に「ケラチントリートメント 痛む」で検索されているのですが、これはきっと今までは感じなかったのに何回かケラチントリートメントをしたことで「痛み」や「きしみ」を感じたからではないでしょうか?
これには理由があって、ケラチントリートメントをするときによく何回かやることで髪が良くなっていくよ、って美容師さんに言われたことがあると思います。ですが酸熱系のケラチントリートメントを髪の同じ場所に重ねる回数に限界があることが最近分かってきています
多分最初は良かったのに何度か通うことで痛みを感じるようになった方がいるんじゃないでしょうか? メーカーにもよりますが、3~4回同じ場所に重ねると「過収れん」が起きてそれ以上髪が良くなることもないし、固く、きしみを感じてしまっていると思います。
この固く、きしむのが過収れんです。
過収れんに関してはまた今度。
では、どうすればケラチントリートメントで痛みを感じないのか?
同じ美容業界内でもしWEC Hair で使っているアシッドケラチントリートメントを欲しい美容院があれば、ご連絡をいただけたら販売元をご紹介できます。メールかラインでご連絡ください。
↑【2024年更新】失礼なメールが美容師さんから来たので教えるのは止めました。各自お調べください。
あと国内でも一社だけ15%の濃度で販売して別のベースクリームを出したことで使用するときの濃度を抑えることができているメーカーもありますのでお調べください。
2019年の現時点で言いますとこのベースクリームでケラチントリートメントを割って使っている美容院以外ではケラチントリートメントを使用した際に若干のごわつきを感じると思います。それなりの知識を持って使っている美容院をお探しくださいとしか言いようがないです。
↑【2024年の観点】
現時点でケラチントリートメント、酸性縮毛矯正、酸性髪質改善ストレートや酸性パーマ… ありますが酸性だから痛まないと思って同じ場所に何度もやっているようだったら、別にアルカリで施術してもいいのではないでしょうか?
もしケラチントリートメントを2度やってうまく広がりが取れない、癖が伸びないであればWEC Hairでは別の方法ですすめます。
この髪質改善ストレートをWEC Hairで採用した後は酸性ケラチントリートメントを使用するケースは減りました。
どんな薬剤でもそうですがしっかりとした知識がないとせっかくのいい薬剤でも必要以上のダメージになってしまったりします。ヘアカラーでもパーマでもそれは同じです。
良い薬剤があっても技術があっての薬剤なのです。薬剤が偉いわけではなくて、使いこなさないと意味がないです
髪を大切にしたいなら何の検証もなく新しく出た○○カラーがいいんです!!とかは気を付けたほうがいいかもしれません
ケラチントリートメントで痛みを感じた時、もしくはごわついた時の対処法
じゃあもうすでにケラチントリートメントできしんでしまった髪の毛はどうやったらいいの?って話なのですが、考えられる対処法を書いておきます。
今使われているケラチントリートメントで出る影響としては、
・髪が固くなる
・シャンプー後にきしみむ
・カラーが明るくなる
こういうことが起きる場合があります。この場合はヘアカラーをするとある程度よくなります。ケラチントリートメントでのきしみはだいたいPHが酸性に寄っているので髪の毛をアルカリ性にしたら収まります。気を付けてほしいのはケラチントリートメントをした後に短期間でもう一度ケラチントリートメントをした場合、だいたいきしみます。ケラチントリートメントをしたらちょっと痛みを感じたからもう一回やってみようは髪質が悪い方向へそれだけはご注意ください。
↑2019年に書いてますが、この通りです。これをした人がこのブログにたどり着いているかもしれません
ではちょっと前にスタッフに施術したアシッドケラチントリートメントのビフォアーアフターも載せておきます。
アシッドケラチントリートメントの施術前
アシッドケラチントリートメントの施術後
酸熱のアシッドケラチントリートメントでは髪質が合えばこれくらいは収まります。
予約、ご相談はこちらから受け付けております。当日の予約はほぼ取れないのでお早目のご予約をお願いします。