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恵比寿の美容院 WEC Hair & Eyelash(ウェックヘアー アイラッシュ) ヘアカラーを得意とした美容院&マツエクサロンです
2022-07-17

髪質改善の話 1,天下統一からの四文字熟語

最終更新 on 2022年7月17日 by Kenji WEC Hair

久しぶりのブログです、ちょっとどうやって書こうか戸惑っていますが3回に分けて髪質改善について書いていこうと思います。今までほとんど使ってこなかったのですがこの「髪質改善」という言葉、ちょっと苦手です。

髪質改善という言葉について

最近よく聞く髪質改善という言葉についてですが、皆さんはどうとらえていますか?髪質を改善する。なんかこの髪質改善というメニューを施術したらこれから生えてくる毛も永久にきれいな髪が生えてくる、という考えてしまう人もいると思います。しかし…

髪質改善で生えてくる髪が良くなることは断じてありません!!

「体質改善」という言葉があり、食べ物を気を付けることで体の体質が変わったりするということがあるのでその「体質改善」と「髪質改善」を並べている人がいると思うのですが大切なことを一つお教えすると、

  • 皮膚や内臓など体のほとんどが生きている細胞でして、生きている細胞は薬や何らかの刺激等の効果で細胞を「治癒」したり「活性化」します。
  • 体の一部である爪と髪は死んだ細胞、つまり死滅細胞なので良くすることが「難しい」です

「できない」のではなくて「難しい」というのはまた今度説明します

髪と爪は死滅細胞

爪も髪と同様死滅細胞なのですが、爪が欠けたら治らないことを承知なのに、髪がボロボロになったら治ると思うのは希望をもっているのでしょうか?

爪のほうが伸ばす期間が短くて、髪のほうが見ることも多く伸ばすまでに期間がかかるからかもしれませんが、現状髪に何かしらの施術をしてある程度よくできるとしたら今生えてきている髪のみです。これから生えてくる毛を何とかするのは皮膚の移植手術かiPS細胞による毛根の若返りのみなので髪質改善、もしくは美容院ではこれから生えてくる髪をよくすることは難しいです。

今生えてきている髪をよくするのであれば酸性のアシッドケラチントリートメントケアコスメストレートがおススメです。これを髪質改善とうたっているサロンもたくさんあります。

【酸熱】アシッドケラチントリートメント

縮毛矯正はかけたくないけどボリュームを抑えたいときにおススメのケアコスメストレート

酸熱トリートメントのほうにも書いてますが、アイロン直後の写真を上げればそりゃツヤツヤですよ。その瞬間を切り取りよりも家に帰って数日後の持続のほうが重要だと思います。

これがアイロンした後の写真で

ストレートアイロン使用後

こっちが洗い流した後に自然に乾かした写真です

アシッドケラチントリートメント

リンク先にビフォーがありますがこれくらいなら収めることができます。

そもそも薬機法違反…?

薬機法というものがありまして前は薬事法だったのですが最近名前が変わりました。この中には医薬品と化粧品の違いや広告を出す際にやってはいけないことが書かれていまして、「治す」「治療」等は美容院で使っている製品には使ってはいけないのです。

厚生労働省のサイトに書いてありますので興味のある人はご覧ください

化粧品でも「小じわを目立たなくする」はいいのですが「小じわをなくす」はNGです。

髪に関しては「抑える」「保つ」「与える」「防止」「保持」などが使えます。言葉のあやと言ってしまえばそこまでなのですが、相手が想像する言葉の強さだと思っています。「保つ」ことができるけど「治す」ことはできませんっていうくらいの感じでしょうか。医薬品でない化粧品では「髪を生やす」とういう表示はあり得ません。

「補修」、「修繕」もほぼアウトです。去年変わった薬機法の影響でCMで「修繕」などの言葉を最近見なくなったと思います。これがなくなって「改善」って出てきたんじゃないんですかね。

じゃあ「改善」ってなんなのか?

はい、正直まだ「改善」に関しては薬機法に書いていません。どこかで使って広まってからでないと検討されないと思うのですが正直グレーゾーンですよね。多分髪質改善のメニューをやって改善しなかったっていうクレームが消費者センターに数百件いったら変わると思います。数年後に規制が入って髪質改善って昔あったよねっていうことになるかもしれません。

ご予約をご希望の方はこちらからWEB予約をお願いします。

これ以降の真面目な髪質改善の話の続きはこちらをどうぞ!

髪質改善の話 2,縮毛矯正と髪質改善ストレートの違い

以下は髪質改善という言葉が嫌いというKenjiがどうしても伝えたいことです

日本人って四文字熟語って好きだよね

ここでタイトルに戻りますが、むかーしから日本人って四文字熟語に安心感を覚えていませんか?多分DNAに刷り込まれています。四文字熟語は裏切らないって。そもそも覚えやすいですよね、四文字熟語で髪質改善って。

古くは「天下統一」に夢を見て、「大政奉還」に変化を感じ「富国強兵」で強化する… 「髪質改善」を調べてはじめてWEC Hairのホームページを見た人がこのページだったら全力で謝りたいのですがWEC Hairはこんなもんです

昔からこの四文字熟語に安定感を求めている日本人ですから「髪質改善」なんて完璧にいいものとしか感じないと思います。

響きもいいし絶対いいものに違いないと思うでしょう。大切なのは「髪質改善」だろうが「酸熱トリートメント」だろうが「ケアコスメストレート」だろうが薬剤の中身を理解してお客様の髪にあわせて適切に施術することが髪をキレイする秘訣になります。

髪質改善を四文字熟語以外で提案してみる

話がズレたついでに四文字熟語が安定するのなら三文字か五文字で髪質改善を変えてみたらどうなるのか、と真剣に3日ほど考えてみました。まず三文字から

髪艶々

あ、すっげー嘘っぽい。なんだろこれ書かれてても不信になるわ。では五文字はこんな感じどうでしょう

毛髪美向上

なんかめちゃメイクばっちり決めたきれいなお姉さんがおなかの前で手を添えてにっこりした姿で言っている姿が目に浮かびますね。おじさんなんかが簡単に言ってはいけないです。ちなみにこういうなんとなく新しい漢字の組み合わせ作っちゃう人はきっと体に良くなる水とか売ってそうです。ある偉い人が言っていました、よくなる水をうたってる商品は大体詐欺だって。

 

「微向上」って打とうと思ったら「美向上」になってしまいちょっと怪しさ増したので採用しました。

というわけで最後はずれてしまいましたが「髪質改善」の話は続きます。

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