その色って何色なの? その2 カーキ、マット、オリーブ編
最終更新 on 2025年8月13日 by Kenji WEC Hair
前回の記事ではアッシュに焦点を絞りましたが、他の色についても書いていきます
Contents
ヘアカラーのマットって何色なの?
「マット」って色の名前をヘアカラーでは聞くと思います。
ですが基本的に色彩学の考えの中に「マット」という色は無いんです。「光沢のない色の質感」を「マット」と呼びます。
「マット」な色の反対は「シャイニー」とか「艶、光沢のある」色ですね。
ヘアカラーでは髪の毛に「くすんだ緑」を足すことで髪の毛の艶、光沢がなくなり「マット」な質感になるのでそれを「マット」と呼んでいます。
その逆に髪に「薄めの青紫」を足すと髪に艶、光沢が出て「パール」な質感となるのでそちらは「パール」と呼ばれています
文字でイメージしてます。見えにくかったらすいません
ヘアカラーのマットはこんな色
ヘアカラーのマットはこんな色です
緑がくすんだ感じです。
ほぼ同系統の色味としてオリーブがあります。想像通り食べ物のオリーブに近い色です
WEC Hairではアッシュ同様、似た色を2色用意しています。それは赤くなりやすい髪と黄色くなりやすい髪があるので、それをコントロールするために緑の濃さが違う2色を用意しています。「緑の濃さ」…結構重要です
ちなみに少し前は濃い色の緑が流行っていたのですが、最近は薄めの緑を足して「ベージュ」、「オリーブベージュ」な髪色にすることが多いです。
【2025年、修正】最近流行りのマット系のカラーについて
小さくして消してますが、この記事を書いた2013年は薄めのグリーンが流行っていました。2025年になりまたマット系のヘアカラーが流行ってきたので修正させていただきます。
2025年でのマット系のヘアカラーの流行りは「ゴン緑」です。
「ゴン緑」
これを言いたいだけだろといわれそうですが、結構濃いめの緑が好まれる印象になります。コロナ禍以降で髪色が少し派手でも仕事をして問題のない背景もあり、前に比べてしっかりと色味が見えるのが好まれる傾向になっています。
はっきりとした緑を出すためにベースの髪色を明るくする必要があったりするのでブリーチが必要なケースも多いです。ブリーチなしのカラーだけで出せるまで明るくしてからマットを入れようとしてもベースの髪色がオレンジだったりすると緑とかなり相性が悪いのでマットが出にくかったりします。
そして透明感のある緑は「コケ」っぽくになりかねないので明るさのコントールに注意が必要です。
どんな人がゴン緑なヘアカラーが似合うの?
気になるのは、そのはっきりとしたマット系の色が自分に似合うのか?というところだと思います。
マット、緑系のヘアカラーは「色」としては肌に関係なく似合うと思います。ただし色の明るさ、「明度」といいますがこの明度によっては似合わないケースがあります。
肌をベースに考えるとイエローベースの肌、ブルーベースの肌がありますが(このイエベ、ブルべと髪の持つ色は全く異なります)、マット系のカラーにおいては気にすることがいくつかあります。
ブルーベースの肌におけるマット系のヘアカラーの注意点
ブルべの方の肌は比較的濃い緑色の髪色が似合うことが多いです。ですが一つ注意があって透き通った肌の方が多いブルべの方はマット系にするときは、暗めで透明感のないくすんだマット系のカラーがいいです。
一応、個人的には…ブルーベースの肌のお客様にはアッシュ系を希望されるときは紫を多めにして紫よりのアッシュにすることが多いです。理由としては透明感が強い肌の人に緑系のカラーをすると肌の持つ青みが強調されて疲れて見えるケースがあるからです。すべてのブルべの人に当てはまるわけではないです。パーソナルカラーって濃度が違うから正直、無理にカテゴライズするのはちょっと…って思っています。
なのでマット系のカラーを希望する際は暗めがおススメです!!
イエローベースの肌にはマット系のカラーは似合う?
ではイエローベースの人のほうが似合わないのかというわけではなくて、ブルべの人と異なり明るめのマット系の色が見合う傾向にあります。明るくすると緑っぽいのが弱くなるのですが、その弱いくらいの緑が似合うんです。でもパーソナルカラーって濃度が違うから…(以下同文
そしてイエローベース、ブルーベース関係なく肌が赤くなりやすい人はマット、緑の髪色にすると赤くなりやすい顔が余計に目立ち常に顔が赤く見えることになります
俗にいう赤ら顔、酔った時に赤くなりやすい方がマット系のカラーをするのは注意が必要です。
美容院でのヘアカラーの使い方
補足ですが美容院でのヘアカラーでは2色、3色を混ぜて使用することが多いです。
赤みの出やすい髪に「マット」と「アッシュ」を混ぜることでくすみを増やして赤みを消す、「マットアッシュ」とか、逆にアッシュだけだとくすみすぎて顔色が悪く見えるようなら「パール」や「ベージュ」を足して「パールアッシュ」や「アッシュベージュ」にしてみたり。
「ピンクアッシュ」や「ココアブラウン」とかもありますね。
混ぜることでバリエーションはホント広がります。
ただ人によって言葉を聞いて出てくるイメージは違います。カラーをこのような名前で伝えるよりも雰囲気で教えてくれたらイメージが伝わりやすいケースもありますので細かく教えていただけると助かります
2025年8月 追記
今年になって急に検索でこのページが見られていることが多かったので若干内容を修正しました。2013年に書いたブログが生きるものですね。12年ぶりに息を吹き返しています。12年前の文章を見たらちょっと陳腐な感じでしたね。こりゃあ「いかがでしたか?」アフリエイトブログにパクられるわ。もうちょっとわかりやすく編集しておきました